疲労のメカニズム~ファティーグ・ファクター(疲労因子FF)~

ファティーグ・ファクター(疲労因子FF)

疲労社会と言われるようになって久しいですが、疲労のメカニズムと言われると????ていう感じですよね!

以前は、乳酸が疲労物資と言われ悪玉にされてきましたが、乳酸は細胞の疲弊を保護する働きがあり、疲労回復のためのエネルギー源にもなると扱いが変わってきています。

我々のイメージとして、エネルギーの不足がイコール疲労と思ってしまいますよね!!

ですから、ウナギを食べようととか、ステーキを食べようなどと言う発想が生まれてくるわけです!!

これは全く間違っているとまでは言えませんが、疲労のメカニズムに沿った考え方とは違います。

疲労のメカニズムをまとめてみました。

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▼目次

  1. 疲労の定義と分類
  2. 疲れのおおもとは活性酸素
  3. 疲れの原因物質ファティーグ・ファクター
  4. 疲労回復物質ファティーグ・リカバリー・ファクター(疲労回復物質FR)
  5. まとめ

疲労の定義と分類

疲労とはどういう定義なのかを、堅苦しく書いてみます。

過度の肉体的および精神的活動、または疾病によって生じた独特の不快感と休養の願望を伴う身体の活動能力の減退状態

「体の疲れが消える本」梶本修身著 成美文庫

ここで言う疲れとは、生理的疲れのことを云います、病的な疲れに関してはこの限りではありません。

生理的疲れは、基本的には休息したら、疲れが取れる様な疲れです。

ただ蓄積すれば、生理的疲れも慢性的な疲れと変わっていきます。

疲労の分類

  1. 短期疲労―一晩寝て疲れが取れるような疲労
  2. 中期疲労―疲労回復期にさらに疲労を足したような状態で蓄積した疲労
  3. 長期疲労―疲労回復する暇もなく蓄積してしまった疲労

長期疲労は、慢性疲労症候群と似てますが自分の意志で長期休暇を取れば回復する疲労です。

慢性疲労症候群は、長期に休んだとしても疲労が取れないという状態で、明らかな病的な状態を言います。

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疲れのおおもとは活性酸素

疲れの原因はエネルギー不足や、乳酸でなく、真犯人はズバリ活性酸素です。

活性酸素と言えば、老化の原因だったり、ガンなどにもかかわってくる悪役の超大物ですよね!!

やはり、疲労の原因も活性酸素がもとを作ります。

活性酸素はみなさんご存知のように、物を錆びさせる酸化力の強い酸素です。

人間はすべての活動をするとき大量の酸素を必要とします、それは身体活動のみならず脳の活動でも大量の酸素を必要とします。

人間の体は酸素を消費する時一定量の活性酸素を産生します、もちろん体はこの活性酸素を分解する能力を備えています。

でも活性酸素を分解するシステムの許容量を超えた時、活性酸素により細胞が錆びてしまいます。

細胞が錆びつき、機能低下した状態を疲労と言います。

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話題の鶏胸肉から高濃度抽出したイミダペプチド!
イミダペプチドは、疲労に最も有効な抗疲労物質です。

疲れの原因物質ファティーグ・ファクター

「ファティーグ・ファクター(疲労因子FF)」、あまり聞きなれないこの物質が疲労の直接の原因です。

活性酸素が細胞を錆びさせた時、酸化した細胞は老廃物を出します。

その老廃物から誘発されて出てくる物質が、疲労因子FFです。

この疲労因子FFの存在は、東京慈恵医科大学の近藤一博教授が2008年に学会に発表したのが最初です。

近藤教授の研究報告によるとこの疲労因子FFが、疲れを起こしてしまう直接の原因であり、体に疲労因子FFが多く溜まれば溜まるほど疲労が大きいということです。

これは画期的な発見で、今まで疲れとは本人の主観的な感覚に依存していましたが、疲労因子FFを測定することで疲れを客観的に測定できるようになります。

疲労因子FFが、簡単に測定できるようになれば、過労死などが大幅に減らすことが出来るかもしれません。

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疲労回復物質ファティーグ・リカバリー・ファクター(疲労回復物質FR)

疲労因子FFにより疲れ果てていたとしても、人間は当然回復していきますよね、その回復に貢献するのが、疲労回復物質FRです。

活性酸素が細胞を錆びさせ打撃を与えると疲労因子FFが出現してきますが、これが呼び水となってヒーローのように疲労回復物質FRが出てきます。

疲労回復物質FRはFFを中和し、免疫が細胞を修復する環境を整えてくれます。

でも人間て疲労回復の速い人や遅い人がいますよね、それは疲労回復物質FRの反応スピードが人により違うからです。

この反応スピードは、個人差もありますが年齢により変化してきます。

私もそうですが、若い時は無理が効いたのに最近は疲れが残るなんてぼやき良く聞きますよね。

これは、若い時はFFが出てきてもすぐFRが反応し細胞の傷が少ないうちから修復始めるのに対し、年齢を重ねると反応が鈍くなり、細胞へのダメージが大きくなるのが原因です。

疲労回復のスピードの遅さは、加齢による体力の減少も大きな原因となります。

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まとめ

疲労のメカニズムをまとめます。

運動・デスクワークなど疲れることを行う➡細胞で大量の酸素を消費➡活性酸素発生➡細胞の損傷➡細胞から老廃物➡疲労因子FFが発生➡疲労回復物質FRが反応➡疲労回復

細胞から老廃物が出た段階で身体の機能は低下し、疲労因子FFが出てくると疲労情報が脳に伝達され、疲労を感じます。

脳・内臓・筋肉・皮膚・神経など体の各部分すべて、疲労のメカニズムは、同じです。

このサイクルを知ることで、疲労回復への道筋も見えてきます。

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参考文献:「体の疲れ」が消える本 梶本修身著 成美文庫

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